司法書士 特別研修について
本日は司法書士試験に合格した者のみが受けられる
特別研修について簡単にご紹介したいと思います。
司法書士試験に合格した者は
簡裁訴訟代理等能力認定考査(通称認定考査)
を受験することができます。
この考査に合格すると訴額140万円以下の簡易裁判における民事訴訟において
依頼人の代理人となる能力が認められます。
例えばAさんが数十万円を知人に貸しているが
返済がないため訴えたいなどと考えた場合
弁護士の他にこの試験に合格し
認定を受けている司法書士もAさんの代理人となることができます。
一般的に弁護士報酬よりも司法書士報酬の方が安いため
少額の裁判を起こしたい場合、費用を抑えることができるというメリットがあります。
しかしながら認定司法書士の代理権は限られており、
受任できる案件とできない案件があります。
詳細はお近くの司法書士に確認することをお勧めいたします。
この認定考査を受験するためには研修(特別研修)を受講することが必須になります。
この研修は基本的に土日プラス平日1日か2日ほど行われ、
毎週宿題のようなものも出るため、
働きながらこの研修を受けるのはとても辛いです。
また、少しでも遅刻をすると欠席扱いになったり
厳しいルールが設けられています。
ちなみに私が受験した際に
受験勉強のために使用したテキストは
認定司法書士への道(理論編)
認定司法書士への道(実践編)
の2つです。
それに加え伊藤塾の模試のみ受講しました。(2~3000円ほどでした)
認定考査は試験を受ける人が司法書士の一部(主に司法書士試験に合格したばかりの方)
に限られているため、本試験などと比べて受験人数が圧倒的に少ないです。
そのため、本試験等と比べると
テキストや講座は充実しているとはいえません。
予備校が出しているテキストは上記の認定司法書士への道シリーズのみではないでしょうか。
合格率は約60~70%と高いですが、
油断していると足元を掬われるイメージです。
とはいえ、認定司法書士への道(理論編・実践編)は大変わかりやすく
この2冊をやりこんでおけば充分対応可能というのが私と私の周りの司法書士の意見ですので
今年認定考査を受験する方は是非健康に気をつけて
勉強に励んでいただけたらと思います。
応援しております。
司法書士 塚本 祐枝